テント出店の持ち物リスト(ハンドメイド・雑貨編)
2026.9.11 公開 執筆:合同会社セキレイ
ハンドメイドや雑貨をテントで売る出店者にとって、行政イベントは集客が読めるありがたい場です。ただ、区画の条件がイベントごとにかなり違い、「テントを持って行ったら使えなかった」「区画が思ったより小さかった」ということが起きます。
当サイトが掲載している愛知県の募集要項に実際に書かれていた条件を引きながら、持ち物を整理します。
まず、区画とテントの条件を確認する
要項の例を並べます。同じ「テント出店」でも、これだけ違います。
- 「1区画は3.6m四方」(岩倉市 ふれ愛フリーマーケット)
- 「約2m×2m、テント使用不可。傾斜のある芝生上」(名古屋市 昭和区区民まつり)
- 「開口3m×奥行2m」(知立市 リユースマーケット)
- 「間口2.7m×奥行3.6m(半テント、三方幕有り)。電源2口1.5kW・長机2本」(蒲郡まつり)
- 「テント半張分5,000円/テント1張分10,000円」(武豊町 産業まつり)
- 「テント・机・イスは無償貸与」(常滑焼まつり)
- 「自前テント12,000円/主催者テント借用17,000円」(くらふとフェア蒲郡)
つまり確認するのは次の4点です。
- 区画の寸法:3m×3m が標準的だが、2m×2m や 2.7m×3.6m もある。自分のテントとテーブルが収まるか
- テントを持ち込めるか、使えないか、貸与されるか:使えないイベントでは、日よけ・雨よけをどうするか(パラソルも禁止のことがある)
- 机・椅子が付くか:貸与なら持って行く荷物が大幅に減る
- 電源の有無:ハンドメイドは照明程度でも、あるとないでは見え方が違う
テント・固定
持ち込み可の場合。行政イベントは公園・道路・公共施設が会場で、風によるテントの事故を主催者が強く警戒します。要項に「ウェイトを必ず設置」「1脚あたり○kg以上」と数値で書かれることが増えています。
- テント(3m×3m のワンタッチ式が標準):区画が 2.7m なら 2.5m×2.5m のサイズが必要
- ウェイト(4脚分):1脚10kg以上が目安。要項に指定があればそれ以上。水を入れるタイプは軽くて運べるが、満水にしないと意味がない
- ロープとペグ(芝生や土の会場で打てる場合):公園によっては地面へのペグ打ちが禁止。要項を確認
- サイドシート・横幕:風よけ、雨よけ、隣との仕切り。ただし風を受けやすくなるので、強風時は外す
- テントの重り用の砂袋・ダンベル(車で運べるなら)
什器・陳列
- 折りたたみテーブル:区画に合わせて 180cm か 120cm。貸与があるなら不要
- テーブルクロス:床まで垂らせる長さにすると、下に在庫箱を隠せる
- 什器(棚、ラック、ディスプレイスタンド):高さを出すと通路から見える。ただし風で倒れないもの
- 値札・価格表示:行政イベントは価格表示を求められることがある。全品に付ける
- 作家名・屋号の看板:ブース前面に。行政イベントは来場者が「どこの誰が作ったか」を気にする傾向がある
- 鏡(アクセサリー・服飾)
- 照明(電源がある場合):クリップライトか、電池式の LED
販売・会計
- 釣り銭:行政イベントの来場者は現金派が多い。千円札と100円玉を多めに
- キャッシュレス端末:あれば。電波と電源に注意
- 袋・包装材・緩衝材:割れ物は多めに
- 領収書、名刺、ショップカード:行政イベントの来場者は地元の人が多く、次の出店やネット販売につながる
- 売上の記録:報告を求められるイベントがある
出店者自身のもの
行政イベントは、朝が早く、終わりまで長いことが多い(朝8時搬入、16時終了など)。
- 飲み物、昼食(会場で買えるとは限らない。キッチンカーがある会場なら買えるが、自分のブースを離れられない)
- 折りたたみ椅子(貸与がない場合)
- 防寒・防暑具:秋の会場は朝と昼で気温差が大きい。11月開催が最も多い(当サイト集計)ので、防寒側を厚めに
- 雨具:「小雨決行」が多い。自分と商品の両方
- 常備薬、日焼け止め、虫よけ
- スマートフォンの予備バッテリー:キャッシュレスと連絡用
- 台車・キャリーワゴン:駐車場から区画まで距離があることが多い。行政イベントは搬入時間内に車を区画横に付けられるが、その後は駐車場へ移動させる
書類
- 出店決定通知書:受付で提示を求められることがある
- 小間割り図と当日スケジュール
- 主催者の緊急連絡先
- 食品を扱う場合は、営業許可証や製造元の表示(別記事「許可」参照)
- 中古品を扱う場合は、古物商許可証(事業として扱う場合)
撤収・ごみ
- ごみは持ち帰り:包装材の切れ端、値札の紙、飲み物の容器。会場のごみ箱は来場者用
- 区画の原状回復:ガムテープの跡、ペグの穴の埋め戻し、芝生の養生
- 搬出時刻の厳守:終了前の片づけ開始は、多くの行政イベントで禁止されている(来場者がいるうちに店をたたむと、イベント全体の印象が悪くなるため)。「16時終了、16時から搬出」なら、16時までは店を開けておく
行政イベントならではの注意
販売できる物の制限を確認してください。市民向けのフリーマーケット枠では「営利目的不可」「一般家庭の不用品やリサイクル素材のハンドメイド品のみ」といった制限があり、事業としてのハンドメイド販売は対象外のことがあります。産業まつりやクラフトフェアの事業者枠なら問題ありません。
火・電気を使うワークショップ(ろうそく、レジン、はんだ)は、消防への届出が主催者経由で必要なことがあります。申込時に申告しておかないと、当日できないことがあります。
音楽・BGMは、多くの行政イベントで出店者側の音出しが禁止されています。会場全体の放送と競合するためです。
使い方
このリストは、出店が決まってから前日に見るためのものです。その前に、申込の段階で「区画の寸法」「テントの可否・貸与」「机の貸与」「電源」の4点を要項で確認しておくと、持ち物がだいぶ絞れます。当サイトの各募集ページには、要項に書かれた区画やテントの条件を「備考」に抜き出しています。