愛知県の行政イベント出店、市町村別の傾向
2026.9.11 公開 執筆:合同会社セキレイ
当サイトは愛知県から始めています。2026年9月時点で掲載している募集は69件、イベント数で62、市町村では25市町村と県にまたがります。この記事では、地域ごとにどんな募集があるか、傾向を整理します。
なお、この数字は「当サイトが見つけて掲載できたもの」であって、その市町村が開いているイベントの全体ではありません。市町村のサイトでの公募の仕方によって、拾えている数に差があります。件数の多さは「出店者を公募することが多い自治体」の目安として読んでください。
県主催:PRイベントと県施設の常設出店
愛知県が主催・関与する募集は8件で、市町村を除けば最多です。
- 全国大会・国際大会の併催イベント(技能五輪・アビリンピックの「地元グルメフェア」、SDGs 子ども・ユースフェア)
- 展示会での「県産品 PR コーナー」(ロボットの展示会、モーターサイクルショー、Aichi Sky Expo)
- 農福連携マルシェ、木材のウッドワンダーランド
- 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の休憩所前でのキッチンカー出店(商工会連合会が募集)
県の募集の特徴は、出店料が無料か安く、出店者を「県の魅力を見せる協力者」として選ぶことです。「県内各地の名物・ご当地グルメ」「県産品」のように、商品に地域性が求められます。地域色の強い商品を持っている事業者には、県の募集は入りやすい。
県のサイトは新着情報が週に100件近く流れる高頻度サイトで、募集が埋もれやすい。当サイトが県のフィードを巡回している理由でもあります。
名古屋市:区民まつりが中心、区ごとに募集
名古屋市は8件。市全体のイベント(夏の大縁会、DESTINATION AICHI)のほか、区ごとの区民まつりが出店者を公募しています。南区(冬)、名東区、昭和区、西区。それぞれ実行委員会が主催し、出店料は1,000円(昭和区のフリーマーケット)から40,000円(西区の協賛出展)まで幅があります。
名古屋市は16区あり、区民まつりは各区で開かれています。当サイトが拾えているのは一部で、区役所のページに直接募集が出る区もあります。名古屋市のサイトの新着情報には区のページも含まれるので、順次拾えていく見込みです。
市の施設(本郷バスターミナル)でのキッチンカー・ワゴン販売の募集もあり、こちらは「出店希望日の2か月前までに申込」という常設型です。
蒲郡市:常設出店とクラフトフェアが揃う
蒲郡市は8件で、市町村としては名古屋市と並んで最多です。特徴は募集の種類が多いことです。
- 常設型:中央公園での移動販売車の出店(1日380円、営業時間は自分で選ぶ)、桜のライトアップ期間の出店
- 月例の市:福寿稲荷ごりやく市(1回3,000円、夜開催は7,000円)
- 大型イベント:蒲郡まつり(実行委員会)、くらふとフェア蒲郡(200ブース、ハンドメイド作家向け)
- 単発:帆船の寄港イベント、ラリー三河湾のマルシェ
キッチンカーの定期出店先を探すなら、蒲郡市の中央公園は県内で最も条件が明確な募集の一つです。ハンドメイド作家なら、くらふとフェア蒲郡が県内最大級。
春日井市:まつりの公募がしっかりしている
春日井市は6件。秋の農業祭(キッチンカー5小間、1小間3,000円)、わいわいカーニバル(10小間、5,000円)、納涼まつりの夜店(41小間、40,000円)、市内事業者向けのチャレンジマルシェ(無料)。
いずれも募集要項が整っていて、小間数・出店料・募集期間が明記されています。市のサイトの「募集情報」に載るので見つけやすい。初めて行政イベントに出る人が、手順を学ぶのに向いている自治体です。
瀬戸市:せともの祭とデジタルまつり
瀬戸市は4件。せともの祭の廉売市(陶磁器の一般出店、抽選会への出席が必要)、デジタルまつり(キッチンカー、1区画1,000円)、図書館でのキッチンカー出店。
せともの祭は陶磁器のまつりで、出店できるのは陶磁器関係が中心です。陶芸作家には県内で最も重要なイベントの一つ。
一宮市・江南市・津島市・新城市:社会実験と定番まつり
一宮市(3件)は、秋の緑化フェアの公募のほか、木曽川沿いのサイクルツーリズムやトレーラーハウス活用の社会実験で出店者を募っています。社会実験は無料が多く、翌年以降の常設化につながる可能性があります。
江南市(3件)は環境フェスタのフリーマーケット(無料、15区画)と、県の市町村フェア(江南市が会場)。津島市(3件)は市民活動フェスタと、駅前の社会実験。新城市(3件)はラリージャパンの観戦エリア出店、冬のわくわく広場、市長選公開討論会のキッチンカー。
知多半島:阿久比・大府・半田・武豊・東海・常滑・知立
知多半島の自治体は、それぞれ1〜3件ずつ公募があります。
- 阿久比町:あぐい結びの市「よりみち」(春・秋)、灯籠まつり
- 大府市:大府東浦花火大会の飲食ブース・縁日(実行委員会)
- 半田市:はんだふれあい産業まつり(1小間1日20,000円、キッチンカー10,000円)
- 武豊町:産業まつり(商工会、テント半張5,000円、キッチンカー10,000円)
- 東海市:秋まつり(出店コマ料金は商工会が負担で出店者は無料)
- 常滑市:常滑焼まつり(商工会議所、両日20,000〜30,000円)、Aichi Sky Expo の県産品 PR コーナー
- 知立市:リユースマーケット(無料、キッチンカー6台・ブース27)
知多半島は商工会・商工会議所が主催するまつりが多く、募集が市のサイトではなく商工会のサイトに出ることがあります。
三河の山間部:東栄町・設楽町
東栄町のフェスティバル(キッチンカー、町内1,000円・町外3,000円)、設楽町のラリージャパン観戦エリア(テント・机は町が準備、無料)。人口の少ない町でも、大きな催しのときは町外の出店者を公募しています。ラリージャパンは11月開催で、新城市・設楽町・岡崎市など複数の自治体がそれぞれ観戦エリアの出店者を募っています。
岡崎市・刈谷市・あま市・豊明市・岩倉市・弥富市・尾張旭市
岡崎市はアジア・アジアパラ競技大会の岡崎会場の飲食出店エリア(4〜6日間の枠、無料〜30,000円)と、家康公秋まつりのプレイベント。刈谷市は産業まつりと、南桜街園での移動販売(平日、1日1,010円)。あま市は市役所敷地内のキッチンカー出店と武将フェス。豊明市は駅前の社会実験マルシェ。岩倉市はふれ愛フリーマーケット。弥富市は青空市。尾張旭市は夏フェスタ。
まだ拾えていない自治体
愛知県は54市町村ありますが、当サイトが2026年9月時点で募集を拾えているのは25市町村です。残りの自治体にも産業まつりや農業祭はありますが、出店者を公募していない(商店会や農協で枠が埋まる)か、公募していてもサイトの新着に流れず、当サイトが見つけられていないかのどちらかです。
後者を減らすため、当サイトは市町村の「募集情報」一覧と、過去に募集が出たページの更新を週1回確認しています。「うちの市の募集が載っていない」という場合は、お問い合わせからその募集ページを教えていただければ、確認して掲載します。
出店区分で見ると
69件の募集に含まれる99枠を区分で数えると、テント33、キッチンカー31、室内ブース15、その他15、露店(縁日・夜店)5でした。テントとキッチンカーがほぼ同数で、行政イベントはどちらの出店者にも開かれています。露店(夜店)の公募は少なく、夏まつりの屋台は地元の業者で埋まっていることが多いのが実情です。
この記事の数字は2026年9月時点のものです。募集が増えるにつれて、各市町村の傾向も見えてきます。半年ごとに更新する予定です。